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新人は宇宙人!?誰でもできる新人育成おすすめテクニック5選!

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■はじめに 

私は新人を「宇宙人」だと思っています。 

 

それは、

●何を言っているのか分からないから会話にならない

●私たち先輩が驚く突拍子もないことをする

●感情の起伏が激しくてすぐにふてくされる

からです。 

 

でもそれは当たり前のことではないでしょうか?

 

 私たちは、ついこの間まで学生で、ビジネスのビの字も知らない新人に求める水準を、高くしすぎてはいないでしょうか。

 

昔見た本のセリフを借りますが、人は「知っていることしか知りません。」 

自分が知っていること=常識

ではないことを、教育する側も、認識しなくてはなりません。 

 

今回ご紹介するのは、今から約2年前の私が24歳の時に、初めて新人(22歳)の教育係を務めた際、実践したテクニックです。 

 

新人くんは、典型的な「学生気分が抜けていない自分ファースト人間」でした。 

 

入社数日後の歓迎会では、 

・お酒のボトルをもってウェイウェイ暴れ、その日の記憶を失くす。 

・「○○さん、全然飲んでないじゃないですか~!」と、私や、上司にまで絡む。 

・話すことは「俺、大学の頃インドに一人旅してきたんすよ~」とか「起業サークル入ってて~」など、自分のことばかり。 

 

後になって知りましたが、その時誰もが「あ、これダメなやつや。」と思っていたそうです。 

 

私も、若干の不安はありましたが、「まあ初めはこんなものだろ。」と楽観的に考え、約半年間、教育係を務めました。 

 

そして、今からお伝えするテクニックを実践したことで、今では職場内での評価も上々、私の仕事の一部を任せられるようにまで成長しました。 

 

新人は真っ白なキャンバスです。 

手遅れなんてことはありません。誠実に接すれば、どんな絵を描くことも可能です。 

 

後輩育成にお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。 

 

目次

 

■教育期間に教えること 

①自分事への転換(目的意識の醸成) 

まずは、会社の理念や自分の仕事の目的を、何も見なくても復唱できるくらい、しっかりと教えましょう。 

 

「自分のやっていることは、何の役に立っているのか?なぜやらなければいけないのか?」を明確にしてあげないと、モチベーションにはつながりません。

 

そして、モチベーションが低いままでは、「仕事はやらされているモノ、こなすモノ」という思考から抜け出すことはできません。

 

仕事を自分事として捉え、主体的な行動を促すために、目的意識の醸成をしっかりと行いましょう。 

 

②仕事の基本(接遇・メモ・報連相) 

・接遇 

新人研修はあくまでもインプット。

アウトプットしなければ自分の力にはなりません。 

 

例えば電話対応。 

すぐに電話を取らせず、まずは私の電話対応の仕方を見せました。 

その後に応対時のポイントを伝え、実際に新人くんにやらせてみます。 

最後は、できたところを褒め、できなかったところを指摘しました。 

 

海軍軍人の山本五十六さんのこの言葉を、ぜひ覚えてください。 

人材育成の基本にして根幹である、私がいつも大切にしている言葉です。 

 

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ」 

 

・メモ 

私は新人くんにメモを強要しませんでした。 

メモって人から言われたことを殴り書きしているだけですから、後で自分の言葉に直して清書し、きちんと振り返らなければ意味がないからです。

また、マニュアルをきちんと整備しているのであれば、口頭でいちいち説明する必要がないからです。 

 

もしメモをするのであれば、マニュアル等に自分で追記させ、完成度をより高めていくように指示をしていました。 

 

また、メモよりももっと大切なことは、「指摘・改善ノート」を取ることです。 

 

ノートを一冊用意して、人から言われたり、自分で気が付いた反省ノートを作るよう指示しました。 

同じことを言われても、新しい行にそのことを書きます。 

このノートを、時間を決めて見返すことで「自分はどこでミスをしやすいのか、何回も言われているところはどこか。」を視覚的に把握でき、ミスの削減につながります。 

 

報連相 

仕事の基本ともいえる「報告・連絡・相談」ですが、特に相談って、「忙しそうな先輩にこんなことを聞いてもいいのだろうか」、と遠慮して声をかけづらい子、結構多いんです。 

私もそうでした。 

なので、「5分考えてわからなかったら私に声をかけるルール」をつくりました。 

ここで大切なことは、声をかけられたら、自分の作業をいったんストップし、相手の前に体の向きを変えて話を聞くことです。 

「この人は自分の話をきちんと聞いてくれるんだ」という姿勢が、相手に信頼感と安心感を与えます。 

 

③プラスα(残業・5W1H・細かいクセ) 

・残業

私が新人くんに何度も伝えたこと、それは「残業は病気である」ということです。 

・残業は一度やってしまうと、「この前も残ったし…」と慢性化する恐れがあること。 

・残業は自分の時間が削られ、人生の自由度が低下してしまうこと。 

・残業は食事や睡眠のリズムを崩し、心身に悪影響があること。 

この3つを合わせて、病気と言わず何というのか。 

どうしても残業しなければならないときはありますが、この考えだけは忘れてはいけません。 

 

5W1H思考 

新しい仕事を始めるときは、一枚の紙を用意して「いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように」の項目をつくって、それを埋めてから取り掛かることを薦めました。 

仕事の本質をつかむための思考術が5W1H思考です。 

ゴールまでの道筋を持たずに、とりあえずで始めてしまうと、完成度やスケジュールに影響が出てしまいます。 

 

・細かいクセ 

例えば私の後輩は、「話すときにいつも前髪をいじる」、「電話をする時の声のトーンが低い」、「電話を掛ける時に、「○○社の○○という者なんですけど~」と話し始めてしまう。」 

これらは、年齢を重ねれば重ねるだけ、周囲から何も言われなくなってしまいます。 

一つ変なところがあると、そこだけを見て評価を下す人間もいます。 

若い時から教えてあげて、おかしなところは矯正していきましょう。 

 

■新人の褒め方④

私が意識的に行っていたことは、「結果を褒めないで努力を褒める。」ということです。 

例えば、指示したことを期限よりも前に終わらせることができたら、 

✕「こんなに早く終わるなんて、新人くんは優秀だね!」 

〇「こんなに早く終わるなんて、頑張ったんだね!」 

 

優秀と言って、自尊心を高めることも大切なことです。 

しかし、これをやり過ぎてしまうと、「早く終わらなかったら優秀じゃなくなる。」と思ってしまい、定例的な業務や、簡単な業務しかやらなくなってしまいます。 

 

だから、早さに挑戦すること、努力することを褒めてあげれば、難しい仕事にも、積極的にチャレンジできるようになります。 

 

■新人の指導の仕方⑤

新人が間違ったことをしてしまい、もし怒りを感じてしまったら、6秒間だけ我慢してみましょう。 

アンガ―マネジメント協会によると、「怒りのピークは6秒間」という報告がされています。 

6秒間我慢すれば、冷静に指導を行えたはずなのに、その時の感情に身を任せて怒鳴ってしまっては、自分も相手も傷つけてしまうことになります。 

 

また、指導をする際は、3つ褒めてから「もっと良くするためにこうしてみよう。」という提案をしましょう。 

できなかったところよりも、できたところに目を向けてあげて、さらなる成長を促してあげるのが、教育係の務めです。 

 

■最後に 

冒頭で、新人は真っ白なキャンパスと言いました。 

どのような絵になるのかは、あなたという存在が大きく影響することでしょう。 

しかし、気負い過ぎてもいけません。 

自分で考えて、自分の責任で絵を描くのは、新人自身です。 

私たちは、その隣でちょこちょこッとアドバイスをして、見守ってあげればいいんです。

 

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