基本にして最強!?不滅の名著から学ぶビジネスマン必須のスキル~残業ゼロ!仕事が3倍速くなるダンドリ仕事術~の感想
■段取りとは
1 芝居などで、筋の展開や組み立て型のしかた
2 物事を行う順序や手順。また、その準備
無駄や非効率を推奨する仕事がないように、スタートからゴールまでの道筋を組み立て、体系的に仕事を進めるための【段取り】は、多くのビジネスマンにとって必要なものであり、また、基本的なスキルとも言えます。
とは言っても、段取りをつけずに何となくこなすだけでも、仕事はいつか終わります。
しかし、それにはあなたの時間が残業の犠牲になったり、見直しや修正の時間が満足に確保できず、中途半端な結果になるなど、マイナスの側面の方が大きいでしょう。
転職が当たり前となったこの時代にとって、どの仕事においても必要であり基本的な、この【段取り】スキルは、先の見通せない将来を歩き抜くための、心強い武器になるのではないでしょうか。
今回紹介するのは、2008年に出版された、ハイブリッドコンサルティング 代表取締役 吉山勇樹著作の残業ゼロ! 仕事が3倍速くなるダンドリ仕事術 (アスカビジネス)
です。
内容は6章により構成されており、計77の秘訣が述べられています。
既に出版から10年以上経過しているにもかかわらず、今も書店では平積みで販売されており、2019年に図解版が出版されるなど、その人気は衰えることを知りません。
今回は、私がこの本を読んでみた感想とともに、10年以上変わらない確かな秘訣を、要略してご紹介します。
目次
まとめ① 時間ファースト
時間をコントロールすることができなければ、仕事の順序は組み立てることはできても、実際に自分で計画的、効率的に進めることはできません。
時間のコントールが、段取りの大部分を占めているといっても過言ではないでしょう。
時間術については、以前掲載したこちらの記事を参考にしてください。
この他に、私が重要だと感じた部分は【標準時間】をもつという部分です。
どの仕事にどのくらいの時間がかかるのか、あらかじめ見積もっておくだけでも、時間に振り回されることが少なくなります。
まとめ② 自分ですべてをやろうとしない
仕事には、別にあなた自身がやらなくてもいい仕事があります。
まずはそれらの仕事を「やらない」か「人に頼む」ようにしましょう。
人に頼むことができない場合は、どれだけその仕事をラクにできるか、脳に汗をかいて考えましょう。
手順を省けないか、手順を統合できないか、最低限のクオリティはどこかなど、更に、そこに第三者の目線を加えると、より良いアイデアが浮かぶかと思います。
当然のことですが、私たちは「知っていることしか知りません。」
知らないことを努力してカバーすることも時には大切ですが、私たちがやらなければいけないことは何か?
【仕事を終わらせること】です。
知らないことは分かる人に聞いて、できないことはできる人に任せましょう。
私たちは時間を有効に使うために、「楽をするための努力をしなければなりません。」
努力の方向性を見誤ってはいけないのです。
まとめ③ やっぱり紙が最強の神ツール
段取りはスタートからゴールまでの道筋を組み立てるものです。
そのためには、歯車を一つ一つ繋げ、それがうまく稼働するのか検討する必要がありますが、脳はその特性上、あれもこれもと考えることが苦手です。
そのため、紙を使い頭の中のモヤモヤ・アイデア、全て書き出しましょう。
そうすることで思考がクリアになり、全体を俯瞰して捉えることができるようになります。
また、その他にも重要なことは「物事の本質を捉える」ことです。
例えば、売上が低迷している飲食店で、上司から「売上アップのための新商品の企画」を指示された場合、あなたはどう考えますか?
一般的には言われたとおりに、新商品の開発を進めるでしょう。
しかし、売上の低下は本当に新商品が無いことが原因なのでしょうか。
そもそも売上は幾らを目標としているのか。
などなど、物事の本質を捉え、正しい問題を設定しなければいけません。
そのためにも、紙に書いて頭の中の棚卸ろしをすることが、非常に重要になってきます。
■最後に
今回は本書の77の秘訣を、私の考えを挟みつつ要略してお伝えしました。
詳細が気になった方は、ぜひお手に取ってみてください。