自分で稼ぐためには教養を身に付けよう|20代で身につけるべき「本当の教養」を教えよう。(千田琢哉)|から学ぶ
「副業など、自分で稼ぐために必要なスキルはなんだろう。」
「自分はまだ若くて、世間のことを何も知らないけど、どうすれば自分で稼ぐことができるんだろう。」
今回は、そんなあなたを応援します!
~今回の内容~
◆自分で稼ぐことと教養の関係
自分で稼ぐために必要なこと、それはタイトルにもあるとおり、教養を身に付けることです。
教養とは、学問・知識をしっかりと身に付け、そのバックグラウンドを基にした自分の価値観のことをいいます。
この価値観がないと、正しいことも間違っていることも何でもあふれるこの情報社会で、正解を選ぶことができずに迷子になってしまいます。
自分で稼ぐということは、企業に雇われている時とは違い、責任はすべて自分が背負うことになります。
また、給料が保証されていないため、自分で稼がないと1円にもなりません。
だからこそ、モノゴトに対してさまざな角度で考え、自分で行動を選択するための教養を身に付けることが、非常に重要になるのではないでしょうか?
✓教養のある2人のことば
2chの開設者のひろゆきさんは、「ウソはウソであると見抜ける人でないとインターネットを使うのは難しい。」と言います。
また、堀江貴文さんも、YouTube動画の中で、「教養がある人とはバックグラウンド(知識・経験)の共有ができているから話が速い。なぜその結論に至ったのか、イチイチ説明する必要がない。」
この2人に共通することは、高い教養をもっているということ、そして、これまでに得た知識や経験を基に、自分で考えることの重要性を説いています。
このように、教養を身に付けることで情報に【振り回されない、迷わない】自分になることができます。
これからは個人で稼いでいく時代だと言われている分、これまで以上に、自分で考え、自分で行動を選択する力が求められているのではないでしょうか?
というわけで、今回は千田琢哉氏の著書
を紹介します。
千田氏は大手経営コンサルティングなどを経て、現在は著述家として活躍されています。
これまで出版した本は160冊以上(2020年2月時点)で、20代の若者に向けた本も多くあります。
今回はその中でもおすすめとされるこの一冊の中から、私が共感した部分について簡単にまとめました。
✓教養はどのくらい頑張れば身につくのか?
ちなみに、教養にゴールはありません。
私たちが人生の中で得ることができる知識や経験は、人類の歴史の中で考えればしょせん、砂漠の中にある砂つぶに等しいからです。
しかし、目標を立てなければ頑張ることもできないと思いますので、
ニュースに、知識や経験に基づいた自分の価値観で討論することができるか?
一人二役で、エア討論をやって議論を深めることができたら、それなりに教養を身につけたと言うことができるのではないでしょうか。
ぜひ最後までご覧いただき、20代の若いうちから教養を積み上げてていただければ幸いです。
◆知らないを減らす
✓まずは現状の打破
まず何から手を付ければいいのか、教養とひとくちに言っても分かりませんよね?
本書でも、教養に満点はないと書いてあります。
であればやることはただ一つ、とりあえず今興味のあることについてより詳しくなるための勉強をしましょう。
何か一つについて語ることができるレベルまで知識を増やすと、そこには新しい興味や、関連する分野が必ず出てきます。そうして「点」を増やしましょう。
✓点と点をつなげる
スティーブ・ジョブズの言葉に「点と点のつながりは予測できない。後で振り返って点のつながりに気が付く。」という有名なものがあります。
ジョブズが大学で学んだ「カリグラフィー(文字を美しく見せる手法)」が、今のアップルに活かされているという話です。
これは教養でも同じことが言えます。
例えば私は、職場の上司が使っていた万年筆に興味を惹かれ、一本1~3万円の万年筆を数本持つようになりました。
そして、好きが乗じて「万年筆の歴史」、「万年筆のブランドと特徴」など本を読んで知識を深めました。
そのうち「万年筆を入れる革のケース」にも興味を持って、革製品について調べるように。
このように、何か一つのことに詳しくなることで「次は次は」と知識欲が高まります。
どの点がいつ線になるかは分かりません。まずは何か一つのことに詳しくなってみましょう。
✓「知らない」3アウトチェンジ
本書でまっさきに書かれていること。
それは、同じ相手に3回「知らない」を言うと、その相手との縁は切れてしまうということです。
20代のころは、「知らないことは相手に教えを請う」と私も先輩から教わりましたが、それだけでは足りません。
3回も「知らない」を繰り返してしまうと、とうぜん相手もイライラして愛想を尽かされてしまいます。
まだ20代だし、「そんなこと知るわけないよ。」と感じてしまうこともあるかもしれませんが、成功する20代は「知りません。」が少ないことが特徴です。
目上の人がなぜ私たち20代に話を振ってくれるのか。
私たちの「教養の抜き打ちチェック」をしているのだと思いましょう。
◆やっぱり読書は必須
本書で何度も出てくる教養の身に付け方は、やはり読書です。
読書に始まり読書で終わると言っても過言ではないほど、読書は教養に欠かすことはできません。
著者の千田氏が出会ってきた数々のエグゼクティブ(企業幹部)はそろって読書の習慣があるとのことです。
ネットの情報は誰もが手軽に発信でき、無料で入手することができるため、質の低いモノがあふれています。
反対に本には値段がつき、出版するまでにはさまざまなハードルがありますから、ネットと比べても、質の高い知識を得ることができます。
だからこそ、毎日1ページでもいいので本を読みましょう。
✓本の選び方
年間で約300冊の本を読む、私の本の買い方は基本的に次の4つです。
- (悩み) 仕事や人生で悩んだ時の答えを教えてくれる本
- (話題) まだ読んだことがない不朽の名作
- (話題) 直木賞、芥川賞、本屋大賞などのネームバリューがある本
- (興味) 本屋の棚を眺めながら気になったタイトルの本
このように、悩みの解決、会話中の話題、興味を惹くなど、自分に関係する本を選ぶことで、毎日ストレスなく読書を続けることができます。
そして本を読むことに慣れていくと、当然ですが国語力・文章力が向上します。
慣れてきたら、読まず嫌いしていた本にも手を出していきましょう。
苦手な本も理解できるようになっているので、幅広く知識を身につけることができます。
◆まとめ
- 教養とは学問・知識をしっかりと身に付け、そのバックグランドを基にした自分の価値観のことをいう。
- 自分で稼ぐためには情報に惑わされないことが重要。そのためには自分の価値観、すなわち教養が欠かせない。
- 教養はさまざまな知識や経験(点)が結びついて、線になることで身に付けられる。
- まずは興味のある分野の知識を深める。あなたの好きなこと、興味のあることは何か。
- 成功者は必ずと言っていいほど読書家。質の高い知識を得ることで、あなたの点を増やしていく。
私はこの本を読んで、知識は力だということを改めて認識しました。
知識がない人間は、どうすれば自分で稼ぐことができるのか一生気が付くことができません。
搾取され続ける人生を送ることになります。
教養がないということは、何も考えずなんとなく過ごす人生ということです。
それって、「自分の意思で生きている」というより、「死なないから生きている」のと変わらないのではないでしょうか?
そんな真っ暗な人生を送らないためにも、しっかりと教養を身に付け、自分で稼ぐ力を養いましょう。
- 作者:デイヴィッド・S・キダー(David S. Kidder),ノア・D・オッペンハイム(Noah D. Oppenheim),ブルース・K・ヤング医学博士(Bruce K. Yong MD)
- 発売日: 2019/12/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)