あなたはどっち!?成長する人としない人の考え方の違い。5分で分かる【マインドセット「やればできる!」の研究】のまとめ
■はじめに
あなたの人生を大きく左右する「マインドセット」という言葉をご存じでしょうか。
簡単に言うと、自分のこれまでの人生を軸にした「考え方・信念」のことを言い、「硬直マインドセット」と「成長マインドセット」の2種類があります。
〇硬直マインドセット
自分の能力は生まれつき決まっていて変わらないと信じている人
〇成長マインドセット
自分の能力は努力次第で延ばすことができる信じている人
具体的にどういうことなのか、例えば”失敗”に対してでは、
〇硬直マインドセット
他人や環境など外部要因のせいにして、失敗を認めない。
〇成長マインドセット
次はどうすれば成功するのか、失敗を成長の糧にする。
行動しなければそもそも失敗することはありませんが、それでは自身の成長も見込めず、停滞することになってしまいます。
また、ビジネスで成果を出すためにも、自発的に考え、行動し、学び、反省し、改善を繰り返し続けることができる考え方は、非常に重要なものだと思います。
私がこの言葉を知ったのは、メンタリストDaigoさんのYouTube動画(努力がクセになる性格に変わる「成長マインドセット」入門)がきっかけでした。
そのあとすぐに、その動画で推薦されている、スタンフォード大学で心理学の教授をしているキャロルS・ドウェック氏の著書マインドセット「やればできる! 」の研究を購入して、ワクワクしながら読み進めたのを今でもよく覚えています。
人間の能力は生まれ持った遺伝などの先天的要因で決まるのか、環境や努力などの後天的要因で決まるのかは、さまざまな説が唱えられています。
ここで大切なのは、どちらの説が正しいのか正しくないのかではなく、どちらを信じるのかによって、今後の人生を大きく左右するということです。
マインドセットは、これまでの知識や経験を軸にしたものであることから、どちらのマインドセットになるか、何歳からでも自分で選択することができます。
もし、あなたが硬直マインドセットの側面を持っていて、それをしなやかなものにしたいと思うのであれば、この記事をぜひお読みください。
あなたにとって、これからの人生の進路を変えるきっかけとなれば嬉しいです。
目次
■あなたのマインドセットはどっち?
あなたの考えに当てはまるものは何番でしょうか。
【知能※について】
※知識と才能。物事を的確に理解し、判断するための脳の働き
①知能は人間の土台をなすもので、それを変えることはほとんど不可能だ。
②新しいことを学ぶことはできても、知能そのものを変えることはできない。
③知能は、現在のレベルにかかわらず、かなり伸ばすことができる。
④知能は、伸ばそうと思えば、相当伸ばすことできる。
①と②が硬直、③と④が成長マインドセットです。
【性格の特性について 】
①性格はあらかじめ決まっていて、それを根本的に変える方法はあまりない。
②現在の自分の性格は、変えようと思えばかなり変えることができる。
③ものごとのやり方を変えることはできても、性格を本当に変えることはできない。
④性格は、変えようと思えば変えることができる。
①と③が硬直、②と④が成長マインドセットです。
硬直マインドセットの人は他者からの評価を気にするのに対し、成長マインドセットの人は自分の成長に興味を持ちます。
しかし、硬直か成長か、必ず自分がどちらかに綺麗に分かれるわけではありません。
分野ごとに、異なるマインドセットを持つこともあります。
(私は服のセンスがないと、妻によく言われるので、その分野に対しては硬直的だと自覚しています。)
大切なことは、自分でどちらか選ぶことができるということです。
■硬直マインドセットと成長マインドセットの違い
【成功について_比較対象は外か内か 】
硬直マインドセットの人は、結果が全てです。自分はありきたりな人間ではないこと、人より優れていることを証明し、自分のランク付けをしようと考えます。
成長マインドセットの人は、成功とは学習し、成長し、自分のベストを尽くすことであり、勝つことではありません。
【努力について_自分の能力を客観視できているか 】
硬直マインドセットの人は、努力は才能のない人間がすることで、本当に資質があるなら苦労せずに完璧にできて当たり前と思います。
成長マインドセットの人は、できないことがあれば、できるように努力すればいいだけであり、そもそも学び、成長すること自体に意義を感じます。努力=成長なのです。
【失敗について_失敗が意味するものは何か 】
硬直マインドセットの人は、一度失敗したらそこで終わり。自分には無能の烙印が押されたと思うか、そもそも失敗の原因を自分にあるとは認めません。
成長マインドセットの人は、失敗とは教訓であり、前進するためのバネであると思います。失敗とは、気づきであり成長なのです。
■マインドセットをしなやかにするためには?
【無知の知_ありのままの自分を認める 】
人は知っていることしか知らないし、できることしかできません。
しかし、そこには「まだ」という言葉が付きます。
学んだことがないこと、やったことがないことは、知らないしできないことは当たり前の話です。
できないことは恥ずかしいことではない、ということをまずは自覚しましょう。
【人は変わることができると知る 】
2018年のスタンフォード大学の実験では、マインドセットは変えることができるという、50分程度の動画を見ただけでも、その人の考え方が変わったという結果が出ました。
もしかすると、この記事であなたの考え方が少し変わったかもしれませんし、もっと深く学びたい場合は、本書や、入門編としてこちらの動画をお勧めします。
■まとめ
人はみな、生まれたときは成長マインドセットの持ち主です。
1歳になった私の娘も、はじめは寝返りが打てず泣いていましたが、いつの間にかコロコロと回るようになっていました。
それからは、お座り→ハイハイ→プランク(腕立て伏せのフォーム)→つかまり立ちの順番で成長を続け、1年と2か月経った今では、家中をニコニコしながら歩き回っています。
赤ちゃんって、どんなに失敗して、どんなに泣いても諦めないんです。
今はできなくても大丈夫。努力を続ければ最後はなんとかなります。
努力が結果に結びつかなかったとしても大丈夫。努力は成長です。
次の何かに、必ずつながります。