成功者の共通点は誰でも伸ばすことができる!【GRIT やり抜く力】まとめ
■はじめに
最後までやり抜く力が身に付いたら、あなたの人生はどのように変わると思いますか?
「 目標を立てて努力すれば夢は叶う」
「好きなことだけをやっていれば成功する」
自己啓発のテンプレと化したこの言葉ですが、今回紹介するやり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につけるでは、それが半分間違いで半分正解であることを教えてくれます。
実は、努力のしかたにも正しい方法があったのです。
ビジネスはもちろん、ダイエット、筋トレ、禁酒、貯金、資格勉強などなど、さまざまな目標や夢に「やり抜く力」は必要不可欠です。
何十年にも及ぶ科学の研究により、やり抜く力は伸ばせることが証明されています。
今回は、やり抜く力とは何か?から伸ばし方まで、ビジネスを例にまとめてみました。
目次
■やり抜く力とは?
そもそも「やり抜く力」とは何なのか?それは「情熱」と「粘り強さ」の掛け合わせです。
それぞれを一言で説明すると、
□情熱:自分のやっていることに奉仕の目的を見出して心の底から楽しむ。
□粘り強さ:長く困難な道のりであっても諦めず、絶えず改善と向上に努める。
これから具体的に説明していきますが、まずは次のテストを受けて、あなたのやり抜く力を正しく認識しましょう。
■やり抜く力の測定
10項目の質問のうち、1~5が「情熱」、6~10が「粘り強さ」を測定します。それぞれ当てはまる項目の点数を足し上げ、合計点を5で割ってスコアを出します。
※「GRIT やり抜く力」より引用
■測定結果の目安
3.0・・・20パーセント
3.8・・・50パーセント
4.3・・・80パーセント
4.7・・・95パーセント
ここでいう%は「あなたがアメリカの成人の〇%よりも【やり抜く力】が強い。」という意味になります。
高かった人はより高みを、低かった人は今よりももっと前に。
次章では、「情熱」と「粘り強さ」の伸ばし方をご説明していきます。
本書では、長年の研究によって、やり抜く力のある人には4つの共通点があり、それが「情熱」と「粘り強さ」に結びついていると述べています。
□情 熱:興味と目的
□粘り強さ:練習と希望
■やり抜く力の伸ばし方
①情熱_興味
成功者ですら、自分の仕事についてどこかで我慢している部分があります。
しかし成功者はみな、努力することや成長することに価値を感じ、総合的には「仕事が大好きだ。」と答えます。
努力や成長によって新たな景色が広がることで、絶えない興味と好奇心が身を包み、情熱に火をつけるのです。
ではどうすれば仕事を好きになることができるのか。
やりたくない仕事もあるし、今すぐ転職することも難しい人は多いと思います。
そういう時は、自分の好きなことを見つけましょう。
今の仕事について考えたとき、「何もしなくても同じ額の給料が振り込まれるとした時、今の仕事を続けますか?」この質問に迷いなくYesと答えることができるのであれば、すでに大好きな仕事を手に入れています。
もしNoの場合は、自分の仕事について、集中していつの間にか時間が過ぎていた業務はありますか?
また、10歳くらいからの自分を振り返り、好きだったこと、熱中していたことはありますか?
なにかあったら、それを高めるために時間を使いましょう。
それが、そのうちに自分が好きなことに変わるかもしれません。
それでも自分の好きなこと、自分の才能が分からないが分からないときは、「さあ、自分の才能に目覚めよう」を読むことをお勧めします。
詳細は以前掲載したこちらの記事をご覧ください。
②情熱_目的
目的を持たずに仕事を続けては、「仕事が大好きだ」と思い続けることは難しいでしょう。
この仕事が自分のため、世の中のためになっているのか。
自分の仕事の重要性を理解することで、情熱が生まれます。
あなたの仕事は、社会にとってどのように役に立っているか、考えてみましょう。
しかし、はじめはそこまで大スケールに目的を考えることも難しいと思います。
なので、まずは自分のためでいいんです。
例えば、自身の成長や会社での評価を目的とした読書。
読書によって自分の知識が向上することで、仕事の生産性が向上し、結果として自分の成長だけでなく、社会への貢献につながります。
それを繰り返してく内に、目的が自分のためだけではなく、世の中のためになっていきます。
③粘り強さ_練習
昨日の自分を超えるための努力を怠らず、「もっともっと」の意識が強いのが成功者の共通点です。
一つの目標を定め努力し、弱点を認識し、その克服にまた努力し、達成のために粘り強く取り組みます。
ローマは一日にしてならないように、達成の裏にも並々ならぬ努力があります。
しかし、多くの人は圧倒的な才能を目の当たりにすると、それらを「神格化」します。
その方がラクだからです。現実から目をそらすことができるからです。
確かに生まれ持った素質はありますが、「才能=達成」ではありません。
「才能が努力によってスキル」になり、「スキルが努力によって達成」につながります。
ここで大切なのは、努力が2回出てくることです。才能は努力によって磨かなければスキルにはなりません。
では、達成のためにはどのような練習をすればよいのか。
そこには「改善」と「意図的」がキーワードになります。
上達のカギは「どう練習するか」です。
ただ毎日同じことを繰り返しても、うまくはなりません。
目標を設定して努力し、反省し、うまくいかない部分に目を向けましょう。
あとは、うまくできるまで何度も繰り返します。
そして、練習を毎日の歯磨きレベルまで習慣化しましょう。
練習の時間、場所を決めて取り組むことで、自然に取り掛かることができます。
④粘り強さ_希望
困難に立ち向かう時、何が何でも前に進むというという心構えが重要になります。
困難に打ちのめされ、立ち止まることも何度もあると思います。
しかし、七回転んでも八回立ち上がれば、また前に進むことができます。
そうやって希望を持つということは、すなわち、粘り強さを持つということです。
何度失敗しても大丈夫です。それは「自分にはできない」のではありません。「まだ今の自分にはできない」だけです。
失敗に対する視点を少し変えるだけで、無駄に悩むことは少なくなります。
自分の思考、信念は何歳からでも変えることができます。
以前掲載したこちらの記事も併せてご参照いただけると、より詳しく理解できます。
■最後に
諦めなければ、誰でも成功してあの偉人のように自分もなれる。ということはありません。
誰しも必ずどこかに限界があります。
しかし、自分の限界を勝手に思い込み、線を引いてはいないでしょうか。
本気で頑張ってみてそれでもだめだった時が怖くて、手を抜いてしまってはいないでしょうか。
誰でも成功できるわけではありませんが、誰もが成功できるチャンスを持っています。
もう少し頑張ってみれば、達成できるかもしれません。
本気でやってみて、初めて自分の限界が分かるのです。