残業をなくすオススメの1冊|1時間の仕事を15分で終わらせるー最速で稼ぐ外資系コンサルの時短術ー|のまとめ・概要
「仕事のスピードが劇的に上がる方法はないの!?」
今回はそんな悩みに答えます。
内容
本記事では、2016年に発売された清水久三子氏の著書1時間の仕事を15分で終わらせるの中から、若手ビジネスマンの仕事が劇的に早くなる、2つのポイントについてご紹介していきます。
本書の目的は「あなたの仕事のボトルネックを排除する」ことです。
✔ボトルネックとは?
砂時計をイメージしてください。あなたが本来持つ能力を”砂”としたとき、砂時計のようにどこかが細く狭まっていたら、どんなにたくさんの砂があっても、出てくる砂は少量のままです。
この狭まりがボトルネック、すなわち障害です。
本書は、次の4つのセクションのボトルネックを解消するためのノウハウで構成されています。
①インプット(入力)
②プロセス(処理)
③アウトプット(出力)
④コンディション(体調)
全てを説明すると長くなってしまいますので、若手ビジネスマンがまず見直すべき①インプット(入力)の部分について説明していきます。
なぜインプットなのか。それは私が入社3,4年の頃 、この部分が全くできておらず、残業の一番の原因になっていたからです。
具体的には、
〇今抱えているタスクをきちんと把握していなくて、スケジュール管理が甘かった。だから、上司から仕事を頼まれても、何も考えずとりあえず「はいっ!」と答えてしまい、後で時間が足りなくって、結局残業してどうにか片づける。
〇データの管理にあたって、特に自分ルールを持たずにフォルダを作っていたため、「どこに何があるのか」忘れてしまうと探すのに時間がかかる。まさに迷宮状態。ファイルの名前も適当だから、「検索機能」も役に立たず。
✔インプットのボトルネックとは
インプット(入力)にボトルネックがある人の特徴は次のとおりです。
☑頼まれた仕事は断らない又は断れない
☑自分の今のタスクと所要時間を把握していない
☑仕事の優先順位をつけていない
☑資料などの探し物、調べ物に時間をかけている方だと思う
☑デスクが汚い。資料などが山積み
あなたはどうでしたでしょうか?
私は過去、デスクが汚い以外の全てにチェックが付いていました。
■インプットの正しい方法
ここでの工程は次のとおりです。
・4C (Cut・Convert・Combine・Create)
・仕事の環境を整える
自分がやるべきことに全力を尽くすために、まずは「4C」というフレームワークを使って、不要なものをそぎ落とし、効率化を図ります。
仕事の断捨離というやつですね。
✔Cut(やめる)
次の視点で無駄な仕事を減らしましょう。
・そもそもやる必要があるのか
・求められているレベル(水準)はどうか
|そもそもやる必要があるのか|
そもそも、その仕事の目的は何でしょうか。まずは自問自答して、やるべき仕事かどうか判断します。
例えば、「会社の公式マスコット制作」を「何のために」で深掘りしていきましょう。
「なぜマスコットが必要なのか?」⇒「社の認知度を上げるための」⇒「なぜ認知度向上を目指すのか?」⇒「社の信頼性を高めるため」⇒「SNSやホームページの活用でも信頼性向上は目指すことができる」
ということが分かれば、わざわざマスコットをつくる必要はありません。
「前提ありき」で「目的が不明確」な仕事はどこにもあるものです。
あなたの周りにもないか、探してみましょう。
|求められているレベル(水準)はどうか|
そこまでの必要性がない仕事に、過剰な品質で対応していませんか?
例えば毎週の定例会議など。
業務の進捗状況を報告するだけなのに、資料を作りこむ必要はありません。
今抱えているタスクの箇条書きくらいで、後は口頭で説明すればいい話です。
とはいえ、私も未だにやりがちですが、簡略化もやりすぎてしまうと、相手が求める水準とかけ離れてしまいます。
まずは、完成系のイメージを相手とすり合わせましょう。
✔Convert(移す)
次の視点で、あなたがやらなくてもいい仕事は他に移しましょう。
・もっと他に全力を注ぐべき仕事はないのか?
・自分の時給に見合った仕事なのか?
|もっと他に全力を注ぐべき仕事はないのか?|
あなたが苦手とする業務や、時間だけがかかる単純作業などはありますか?
それらの仕事に自分の労力を費やすよりも、もっとあなたがやるべき仕事に力を注ぎましょう。
単純作業を担ってくれる事務員がいないのであれば、アウトソーシング(外注)を検討してみましょう。
個人が個人に発注するときに便利なサイトが「ココナラ」
リサーチ、資料作成、記事作成、単純入力作業など、比較的安価に依頼できます。
外部に頼むはちょっと…と思う方もいるかと思いますが、今や企業間のアウトソーシングは当たり前の時代ですよね。
企業同士が得意な分野で互いを支えあっているのに対し、より規模が小さい個人が結果・成果を出すためには、苦手なことや単純作業に時間をかけているヒマはありません。
それでも心理的なハードルを感じるようであれば、逆に、簡単な注文を受けてみることから始めるのもアリかと思います。
|自分の時給に見合った仕事なのか?|
突然ですが、あなたは自分の時給をサッと答えることができますか?
月収を30万円、週の労働時間を40時間、月の労働時間を160時間としたとき、あなたの時給は1,875円になります。
先ほど述べたココナラ。
例えばリサーチ代行は2,000円程度です。
自分の時給と、作業時間を比べてみると、意外にあなたの時給の方が高くないですか?
このように、自分の時間を時給に換算して考えるようになると、行動の無駄が減っていきます。
時給思考については、本記事の最下に私が過去に掲載した記事のリンクがありますので併せてご覧ください。
✔Combine(集める)
仕事は始める時には準備をしたり、仕事を終えるときは片づけたりと、意外に始まりと終わりの作業に時間を必要とします。
そのため、まとめてやった方が早くなる仕事はないか、あなたの仕事について考えてみましょう。
私が実践しているのは次のとおりです。
・決裁はまとめて処理する
私の職場では、決裁(仕事の意思決定を上司に諮る)はチーム全員の目を通してから、上司へ上げることになっています。
メンバーの決裁が来てすぐに対応していては、その都度、今の作業が中断されてしまいます。
1時間ごとというマイルールを決めて、一斉に、流れ作業として確認することで、時間の削減はもちろん、集中力の維持にも効果的です。
・1週間のスケジュールは金曜日の夕方に考える
考える時間も、本書ではまとめた方が効率的であると述べています。
私は、毎日ある程度の余白時間を残し、1週間分の予定をまとめて作っています。
「明日は何しようかな?」と、毎日考えては非効率です。
ちなみに著者は、メールもまとめて返信、としていますが、私は逆に「即レス」をモットーにしています。
なぜなら、「早く返せばその分相手も早く行動に移り、結果的に自分の仕事も早く終わる。」からです。
✔Create(創り出す)
言われた仕事をただこなすだけでは、プラスαの結果を出すことはできません。
仕事で評価をされる人間は、上司やクライアントの期待をちょっと超えることができる人間です。
あなたも、ただ言われたことを淡々とこなすのではなく、その仕事の課題、すなわち「現状と本来の姿のギャップ。それを埋めるためにやるべきこと」を考えてみましょう。
■仕事の環境を整える
机の上やパソコンの中がグチャグチャでは、肝心な時に肝心な資料がすぐに出てきません。
私の職場では5人に1人は確実に机が散らかっています。
当然、整理整頓ができていない彼らの仕事は遅いです。
そのため、その仕事っぷりだけでなく、その机の見た目からも、上司から良い評価は得ていません。
整理整頓は前々回の記事で特集していますが、大切なことは 次のとおりです。
・机の上にはパソコン以外、何も置かない
・紙はデータで保存
・ファイル名、フォルダ名、データの在りかは、自分の統一的なルールで管理する
■最後に
今回は、4つのテーマ(インプット、プロセス、アウトプット、コンディション)のうちの1つを紹介しました。
この部分を変えるだけでも、なんだか仕事が速くなりそうでワクワクしませんか?
今日から実践できる簡単なテクニックばかりです。
何か一つでもいいので、ぜひあなたの職場でご活用ください。
また、他の3テーマについて気になる方は、ぜひ実際に本を手に取ってご覧ください。
私が過去に掲載した以下の記事をご覧いただくと、より理解が深まりますので、併せてご覧くださいませ。