新社会人が1年目に読むべきおすすめの1冊がこちら|図解 仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方|まとめ
突然ですが、ミスって怖いですか?
ミスをしたら「もう終わりだ」と思う人や「まぁやったもんはしょうがない。同じことを繰り返さないように気を付けよう」と思う人、いろいろだと思います。
とはいえ、できればミスなんてしないに越したことはないですよね。
と言うわけで今回は、宇都出雅已氏の著書図解 仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方のうち、新社会人によくあるミスを防ぐための2つのポイントをご紹介します。
目次
自分を例にしますが、私の入社直後の状況は、
●毎日たくさんの情報を頭に入れる必要があるため、常にキャパオーバー
●仕事の基礎知識がないから、今言われたことが、何の仕事のどの部分に対するものなのか分からない。
このように、毎日よく分からない&大量の情報にさらされて、処理が追いついていませんでした。
その結果、
●言われたこと・やるべきことを忘れてしまう。
●うっかりミスが多くなる。
など、ど忘れと見落としのミスが多かった記憶が今も残っています。
初めのうちは、周囲から可愛いもんだと思ってもらえても、二度三度同じミスを繰り返してしまうと、信頼を失い、あなたの評価に直結します。
ミスをしない人間は、安心して仕事を任せられる存在です。
それだけで戦力としての価値があります。
社会人生活をスタートダッシュするため、同期と差をつけるためにも、ぜひこの記事をお読みいただき、脳の特性から、ミスをしない2つのポイントについて、学んでいただけたら幸いです。
◆記憶のキホン
脳はその特性上、覚えたことを忘れやすいという特徴があります。
「ばらばらのアルファベットの組み合わせを覚える」という記憶に関する研究では、
20分後でなんと42%、1日で74%を忘れてしまうという結果になりました。
さすがに20分は盛りすぎでしょ~と思った方は、次の簡単な実験をやってみてください。
①次の数字を左から順番どおりに覚える
9497294
②上の数字を隠しながら、43×52を暗算する。その間も①の数字は覚える。
私は①の数字を覚える段階でギリギリでしたが、あなたはいかがでしたでしょうか。
出来なかったこととして話を進めますが、このように、人はすぐに忘れてしまう生き物です。
また、短期的・一時的に記憶を保管する場所を「ワーキングメモリ」と言いますが、上記の暗算ができなかったように、ワーキングメモリは思っている以上に容量が少ないことが判明しています。
さらに、本書にも書かれていますが、一般的に、ワーキングメモリは増やすことができません。個人差はありますが、限界があると言われています。
ではどうすればいいのか、次の章で解説します。
◆ど忘れを防ぐためには
ワーキングメモリは増設できないと言うことは分かりましたが、ではどうすればど忘れを防ぐことができるのか?
ここでは2つのポイントを紹介します。
✔︎メモをする
入ってきた情報を、頭の中から外(メモ)に移すことで、ワーキングメモリの余白を増やします。
こうすることで、次の効果が得られます。
・仕事の精密さ、スピードが向上する。
(情報に振り回されないで、やるべきことに集中できる)
・たくさんのアイデアが出てくる。
(情報を外に移す分、多くの情報をインプットできる)
ちなみにメモは形にとらわれる必要はありません。要は記憶を中から外に移すことができればいいので、自分がメモリやすい方法で行いましょう。
✔︎ピラミッド構造のマインドマップ
これはメンタリストDaiGo氏が薦める記憶に残る読書術でもあります。
下記の図のように1→3→9のピラミッド階層によるマインドマップを作ることで、話にストーリーができ、一つの流れとして記憶することができます。
ストーリーの単純な例を挙げると、次のとおりです。
●【635241】よりも【123456】の方が覚えやすい。
また、将棋やチェスなどのプロプレイヤーは、開始から終了までのゲームの流れを全て再現できます。
しかし、開始からではなく、途中の盤面から再現しようとすると、意外にできないそうです。
このように、記憶にストーリーをつけることで、ワーキングメモリの負担を軽くして、記憶しやすくなります。
◆うっかりミスを防ぐためには
まず、私たちが普段何を通してモノを見ているのか分かりますか?
目じゃなくて「脳」なんです。
すごい!と思った具体例が、毎日のように目にする硬貨の模様。1円の裏側って何が書いてあるか覚えています??
他にも、毎日目にする○○の詳細な姿かたち。
意外に覚えてない方がほとんどではないでしょうか。
このように、私たちが1円を見ていても、実際に何に注意を向けているのかによって、脳に入ってくる情報は異なります。
では、どうすれば必要な情報を見落とさないようになるのか。
✔︎頑張りすぎない
ミスしてはならない!という緊張は、あなたの視野を狭くして、他のことに目がいかなくなってしまいます。
なので、コツは頑張りすぎずに全体を俯瞰すること。
実は、目の前のことに集中するよりも、気負わずにフラットな気持ちでいる方が見落としが少なくなります。
✔︎紙に書く
注意を向けなくてはならないものがたくさんあっては、ワーキングメモリに負担をかけることになり、なかなか集中できません。
とにかく気になることを紙に書きだす。
これだけで、注意を向ける対象が少なくなり、思考をスッキリさせることができます。
◆最後に
いかがでしたでしょうか。
脳の基本的な特性を知ることで、ミスの原因や対策について、しっかりと知ることができたでしょうか?
ミスをしないことは、あなたへの信頼につながります。
また、一人で完結するビジネスなんてほとんどないように、人と人が関わる上で信頼は、一朝一夕では積み上げることができない、かけがえのない財産になります。
もっとミスをなくすための工夫が知りたい。
もっと自分への信頼を高めたい。
という方は、ぜひ実際に本書を手に取ってみてください。
内容も図解版のため、視覚的にわかりやすく構成されており、ページ数も140程度のため、1時間もかからずに、気軽に読むことができます。
脳の特性とか専門的過ぎて・・・
という方でもストレスフリーで読むことができるため、ミスをなくしたいと考える人は必ず読むべき1冊です。
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